中大規模木造建築
1.木造建築物の中大規模化
木造そのものへの嗜好が高まり、木の良さが見直され、改めて「木の時代」を迎えています。2010年の公共建築物等木材利用促進法施行をはじめ、各法整備や国・自治体による木材利用策が講じられています。また、木造建築物の技術開発が進み、構造性能や防耐火性能が確立されつつあります。このような環境のなか、中大規模建築物の木造化が推進され、実例が加速度的に増加しています。
木住協は、木造軸組工法の研究を重ね、構造の考え方や架構法の提案を行い、中大規模建築物の試設計などを行ってきました。中大規模建築物は、高耐力な耐力壁が必要となりますが、木住協では様々な仕様の耐力壁を開発していますので、「耐力壁」の項目をご覧ください。
また、規模・用途・地域により耐火または準耐火構造を要求されますが、木住協の大臣認定仕様や告示仕様で対応可能となっています。耐火・準耐火構造に関する内容は「耐火・準耐火構造」の項目をご覧ください。
木住協は、木造軸組工法の研究を重ね、構造の考え方や架構法の提案を行い、中大規模建築物の試設計などを行ってきました。中大規模建築物は、高耐力な耐力壁が必要となりますが、木住協では様々な仕様の耐力壁を開発していますので、「耐力壁」の項目をご覧ください。
また、規模・用途・地域により耐火または準耐火構造を要求されますが、木住協の大臣認定仕様や告示仕様で対応可能となっています。耐火・準耐火構造に関する内容は「耐火・準耐火構造」の項目をご覧ください。
2.中大規模建築物設計資料
複合型保育所の計画
木住協は、木造軸組工法による非住宅系中大規模木造建築物の推進を図る一助として、建物用途ごとに設計資料をまとめることとしました。
公共建築物等木材利用促進法の施行を受けて、最近特に“やさしさと温かさ”があり、“木”に触れることによる安心感がある木造による建築数が増加している幼稚園・保育所に注目し、保育所に地域社会との交流支援や子育て支援機能等を付加したこれからの保育所として「複合型保育所」を提案し、「中大規模建築物設計資料-複合型保育所の計画-」として書籍にしました。
内容はⅠ.に幼稚園・保育所・認定こども園の概要を整理、Ⅱ.に設計資料として意匠及び構造計画をまとめ、Ⅲ.にCASBEE-建築(新築)による環境性能評価を行っています。
3.講習会
『木造の可能性<木造による耐火・中大規模建築物>』講演会
非住宅で200㎡を超える規模の建物が増加し、高齢者福祉施設や児童施設、中層の商業施設や事務所などが多く建築されています。 木住協は、今まで非木造の範疇であった建物用途や中大規模建築物の木造化を推進すべく、「木造の可能性<木造による耐火・中大規模建築物>」と銘打った無料講演会を開催しています。 木造耐火構造・準耐火構造に関する概論や、木住協が開発した中大規模建築物に欠かせない高耐力な耐力壁などの紹介を行い、耐火建築物や中大規模の建築物、住宅以外の用途の建築物などの木造化など、木造の可能性について多くの実例を交えて解説します。