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木造戸建て住宅の炭素貯蔵量

木造住宅の炭素貯蔵量が簡単に計算できます

林野庁 令和4年度森林・林業白書より

森林の樹木は、光合成により大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収します。吸収された二酸化炭素は、ブドウ糖からセルロース・ヘミセルロース・リグニンとなり、その中に炭素(C)として貯蔵され、幹や枝、葉などを形成します。そのため、樹木には炭素が貯蔵されるようになります。

樹木が伐採されて、住宅などに木材として使用されている間も炭素は固定(貯蔵)されたままです。大気中から吸収したCO2は、燃やさない限り木材から、大気中に放出されることはありません。このため、このため木材を使うことは、地球の環境保全に役立ちます。

木造住宅に使われる木材は、森林と同じように炭素を貯蔵したままです。このため、木造の家が立ち並ぶ住宅地は、地球環境保全(炭素固定)の観点から森林と同等の役割を果たすため、「都市の森林」「第二の森林」と呼ばれます。

国内における木材の主な用途である木造建築物等において木材利用を進めることは、「都市における第二の森林づくり」として地球温暖化防止への貢献が期待されています。

その中で、木造軸組工法の戸建て住宅の新築着工戸数は約38万戸(令和4年)で、この建物に貯蔵される炭素は約196万tで、二酸化炭素に換算すると約720万tと想定されます。これは、自動車で地球を60周した時の二酸化炭素排出量に相当します。これだけの量の二酸化炭素が建物が存続する期間(50年間以上)大気に排出されず固定されるのです。

それでは、皆さんが所有・建設する木造住宅にはどの位に炭素が貯蔵されているのでしょうか。それが、簡単に計算出来る算出ツールを用意しました。林野庁ガイドラインに従って、当協会が独自調査した「木造軸組工法住宅における国産材の実態調査」の調査データを元に作成した算出ツールです.

炭素貯蔵量簡易計算ツール

炭素貯蔵量簡易計算とは

当協会 資材・流通委員会が3年毎に当協会の住宅会社(1種正会員)に対し実施している、「木造軸組工法住宅における国産材利用の実態調査」の回答データを元に林野庁ガイドライン「算定シート」で計算し、当協会の住宅会社(1種正会員)の平均炭素貯蔵量係数を求めた。その平均炭素貯蔵量係数を使用した簡易計算ツールとなっています。計算方法は、「炭素貯蔵量原単位を用いる方法」をご用意いたしました。

炭素貯蔵量原単位を用いる方法

炭素貯蔵量原単位計算とは、当協会が令和3年に「木造軸組工法住宅における国産材利用の実態調査」で入手した住宅供給会社のデータを林野庁ガイドライン「算定シート」に各社ごとに入力し、計算された集計データから延べ床面積(m2)当たりの平均炭素貯蔵量係数(炭素貯蔵量原単位)を算出した。これを用い、各住宅の延べ床面積をこの係数に掛けることで、簡易的に炭素貯蔵量を算出する。

 

木造軸組工法住宅における国産材利用の実態調査報告書

資材・流通委員会では、木造軸組工法住宅における実態を掴むための調査として、3年毎に当協会の住宅会社(1種正会員)及びプレカット会社各位を対象に「木造軸組工法住宅における国産材利用の実態調査」を実施しています。
令和2年度の戸建て住宅完工実績による国産材の利用実態アンケート調査の回答内容を集計し報告書作成いたしました。

木造軸組工法住宅における国産材利用の実態調査報告書(第6回)【会員限定】

 

ご入会メリット
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