令和6年11月5日
第1部「木造住宅寿命100年の米国で生まれた高耐久屋根材『オークリッジスーパー』」について
オーウェンスコーニングジャパン合同会社 建築資材部門 アカウントセールスマネージャー 山﨑 愛氏

資材・流通委員会(入山朋之委員長)は、令和6年度第4回の「住まいのトレンドセミナー」を令和6年11月5日にZoomセミナーとして開催しました。今回は、資材・流通委員会の2種正会員会社2社による商品紹介発表会を開催。第1部は、オーウェンスコーニングジャパン合同会社 建築資材部門 アカウントセールスマネージャー 山﨑 愛氏が、「木造住宅寿命100年の米国で生まれた高耐久屋根材『オークリッジスーパー』」について発表を行いました。
オーウェンスコーニングジャパン合同会社 建築資材部門 アカウントセールスマネージャー 山﨑 愛 氏が、「木造住宅寿命100年の米国で生まれた高耐久屋根材『オークリッジスーパー』」について発表。
○オーウェンスコーニング社について
まず山﨑氏からオークリッジスーパーの製造・販売元であるオーウェンスコーニング社についての紹介がされました。
同社の歴史や実績が解説される中、NASAと宇宙服を共同開発したり、SAMの評価上位10%のみが入れるDJSIに13年連続銘柄入り、産業のトップであるグループリーダー/ゴールドクラスに5年連続認定されているなど、世界のトップ企業であることが説明されました。
○米国と日本の住宅について
続いて、日本と米国の住宅事情の違いに言及され、アメリカの住宅平均寿命は日本の3.4倍、新築の流通量はほぼ同数に対し、既存住宅の流通量は29倍もの差があると紹介。
さらに日本と北米の屋根材事情の違いや、住宅の構造の大きな違いにも触れました。
またアメリカでは住宅を修繕・改修して価値を取り戻しながら住宅を維持することで、平均住宅寿命が約100年であることを解説。約30年しかない日本の住宅寿命との違いを明らかにしました。
○オークリッジスーパーの保証とメンテナンス計画について
オークリッジスーパーは世界共通で10年間の製品保証とは別に、北米では50年間の施工保証があることを紹介。
これは適切に施工されれば、50年間、屋根が維持できるという考えによるもの。また日本では40年間を目標としてメンテナンス計画を提案しており、シングル材は瓦の次にメンテナンスが容易な屋根材と考えていることが説明されました。
○オークリッジスーパーの特徴について
ここで改めてオークリッジスーパーの特徴に言及され、
①重量は瓦の約30%、スレートの約60%と軽量。屋根が軽いことで、地震による負荷が軽減
②シングル材は原材料に天然石の上に顔料・粘土及び水ガラスを使用したセラミックコーティングを施しており、長期間にわたり自然な色合いの維持が可能
③商品表面の一部の粒状石に耐藻に効力のある銅イオンを活用したストリークガード(AlgaeResistance(AR))加工を施しているため、高温多湿な日本でも藻が生えにくい
④グラスファイバーの芯材を使用しており耐久性が格段に向上
⑤独自開発による「スーパーシーラント」技術(アスファルトシングル同士を接着させる技術)を採用しており、台風等の荒天による強風に対する強度が非常に高い
など多くのオークリッジスーパーのメリットを解説しました。
ほかにも撥水性の高さや防水性能の高い施工構造や、塩害による錆びがないことや凍結融解を繰り返し発生する「凍害」の心配がないこと、高い雪止め性能も写真付きで解説しました。
また施工時に気になる太陽光パネルとの併用やダメージの際の差し替えも容易な点、さらに原材料取得から廃棄までの過程におけるCO2排出量*(LCA)が非常に少なく、環境負荷が低いことにも言及。数多くのメリットを挙げ、今後の日本での普及がさらに期待できることを感じさせました。