令和5年9月5日
資材‧流通委員会委員会社による商品紹介 「軽量不燃天井材『エアリライト』のご紹介」
パナソニックハウジングソリューションズ株式会社 建築システム事業部 非住宅事業推進部
非住宅商品販売・企画チーム 住岡 継正氏
資材・流通委員会(入山明之委員長)は、令和5年度 第4回の「住まいのトレンドセミナー」を令和5年9月5日にZoomセミナーを開催しました。今回は1部と2部に分け、第1部の資材‧流通委員会委員会社による商品紹介では、パナソニックハウジングソリューションズ株式会社 建築システム事業部 非住宅事業推進部 非住宅商品販売・企画チーム 住岡 継正氏が、軽量不燃天井材『エアリライト』の紹介を行いました。
パナソニックハウジングソリューションズ株式会社 建築システム事業部 非住宅事業推進部 非住宅商品販売・企画チーム 住岡 継正氏が、「軽量不燃天井材『エアリライト』のご紹介」をZoomで講演
パナソニックハウジングソリューション株式会社は、非住宅向けの業界最軽量の不燃軽量天井材「エアリライト」を2020年12月に発売、現在は、木目4柄、抽象3柄を追加、スクエアタイプと設備ラインタイプの2タイプとバリエーションを増やしました。エアリライトの特長や開発背景、導入例などを、パナソニックハウジングソリューションズ(株)の住岡氏が説明しました。まず、開発の背景は、建設業界の環境問題と天井に関する環境意識、天井に関する法規が挙げられました。{地震などによる天井落下防止措置」として、2014年の建築基準法改定により、1 m2当たりの質量が2 kgを超え、高さ6 m以上、面積200 m2以上の条件を満たす吊り天井(避難場所・通路に該当)は「特定天井」と定められ、天井落下防止措置として、ブレース(斜め材)の設置による天井の補強、揺れによる天井崩れ防止として、壁との隙間6㎝開ける(隙間天井)が義務付けられました。特に改修では、この条件が厳しいため、天井が2㎏/㎡以下であれば天井が落下しずらいため、2016年に軽量天井(隙間なし天井)が緩和策として、特定天井回避できるようになりました。省施工・短工期で、安全性を保つことができる軽量の天井材の普及が始まり、広がりつつありますと、建設業界の高齢化と人手不足についてグラフを見ながら説明しました。また、近年の大型地震を上げ、被害内容を話しました。
エアリライトの特長説明では、「燃えにくい(不燃性)・軽い(軽量性)・垂れにくい(剛性)の3つの条件が成立する軽量ボードです。新たに独自開発した厚さわずか4 mmの発泡ウレタン樹脂を用い、業界最軽量となる1 m2あたり560 gの本体質量を実現しました。吊り天井の下地として汎用的に用いられる一般鋼製下地の質量と合わせて1 m2あたり2 kg以下の天井質量を業界で唯一実現しており、従来の軽量天井材仕様で必要な専用下地が不要で「特定天井」に該当しない天井を設計できます。また、独自の金具を用いた施工方法により、ネジ止め箇所を1枚あたりわずか2箇所に減らすことで、天井材として幅広く用いられている化粧石膏ボードと比較して約半分の時間でパネルの固定が可能。さらに、点検口パネルには設置時に目立ってしまうフレームがない独自構造を採用し、すっきりとした天井を実現できます」。オフホワイト色には現場塗装ができ、標準色36色、特注色420色を選定できるので、色合わせが可能といいます。
導入例は、写真を見ながら説明がありました。「安全性の観点から天井の耐震性ニーズが高い施設は、公共施設、商業施設、文教施設などで、避難経路となる通路や滞在時間が長い空間。また、ショッピングセンターや文化センターなどの演出空間にも採用されています。発売から約2万千㎡の受注がありました。ただ、エアリライトは吸音性が低いため、使用箇所の選択が必要なので、設計士との協議をしながら進めてます。次に住岡氏は安全性を、確認試験の数値や写真で説明しました。「地震試験、天井材落下試験、燃焼試験の結果です。例えば天井材の落下試験では、頭上への衝撃が化粧石膏ボードの約1/6となり、大幅に衝撃を削減することができます」と、ダミー人形を用いた落下衝撃荷重試験の写真で説明しました。
次にスクエアタイプ、設備ラインタイプの特長説明がありました。「スクエアタイプの特長は先ほどの説明にもありましたが、①<軽くて安全>業界最軽量 の本体質量で、建築用鋼製天井下地材と合わせて1㎡あたり2㎏以下の天井質量 を実現。②<軽くて省施工>一枚当たりネジ2本で固定でき、化粧石膏ボードの約半分の時間 でパネル固定が可能。③<ノイズレスな外観> フレームが無い独自構造の点検口パネルにより、すっきりとした天井を演出します」。省施工の説明は、取り付け方法の写真を見ながら簡単施工であることを強調しました。「設備ラインタイプは、天井の設備機器をライン状にまとめ、スタイリッシュな空間を演出できる機能性とデザイン性を両立したタイプです。特長は、①<軽くて安全>業界最軽量 の本体質量で、建築用鋼製天井下地材と合わせて 1㎡あたり2㎏以下の天井質量 を実現。② <空間の意匠性向上>マットで上質な表現の『木目柄』と『無機系素材柄』を品揃え。 ③<設備機器の納まり>専用の設備ラインユニットとの組み合わせで、種々の設備機器が一元的に納まります」。
最後に住岡氏は、商品を確認できる施設のご案内をしました。「実物確認施設を品川に設立しております。展示ルーム、施工研修ルーム、プレゼンルームの3つのルームを用いた実物体感空間です。事業主様、設計者様、施工者様には、ここでエアリライトを体感していただきたいと思います。また、商品をご理解頂くにあたり、ホームページ上の動画が一番わかりやすくなっておりますので、ぜひご覧ください」と、エアリライトの検討をお願いしました。