令和5年2月7日
【第2部】「建材・住宅設備のデジタルカタログサイト 『カタラボ』」のご紹介
一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会 情報化推進部長 大前 博昭氏

資材・流通委員会(澤田知世委員長)は、令和4年度 第8回の「住まいのトレンドセミナー」を令和5年2月7日にzoomセミナーとして開催しました。今回は1部と2部に分け、第2部で一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会 情報化推進部長 大前 博昭氏が、「建材・住宅設備のデジタルカタログサイト 『カタラボ』」の紹介を行いました。
一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会 情報化推進部長 大前 博昭氏が、「建材・住宅設備のデジタルカタログサイト 『カタラボ』」の紹介をZOOMで講演
建材と住宅設備のデジタルカタログサイト『カタラボ』は、一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会(建産協)が手掛けている事業です。
今回は建産協の概要と『カタラボ』の実績、操作方法や特長等について大前部長から説明がありました。
「建産協は、1949年に発足した建材・住宅設備メーカー、関係団体等を会員とする業界団体です。主要事業は、グリーン建材の国際標準化事業 、IoT住宅の安全規格開発事業 、リフォーム推進事業 、カタラボ事業(建材・住宅設備のデジタルカタ ログサイト) 、ZEH・断熱材の普及促進事業、品質・環境事業等です。今回はその一つの『カタラボ』についてご説明します。
『カタラボ』とは、建材と住宅設備メーカーの最新版カタログが集約されたデジタルカタログのポータルサイトです。PC、タブレット、スマホでだれでも無料で使える大変便利なサイトで、会員登録も不要なので簡単に利用できます」。
直近の実績等について、グラフと表で説明がありました。「登録メーカー数は200社以上で国内最大級です。カタログ数は確実に伸ばしており、2800冊~3,000冊で推移しています。現在、月間で300万人越えのアクセス数があり、確実に増え続けています」。
次に、実際の画面を見ながらの操作方法や特長の話がありました。
「まずは検索方法ですが、もちろん、通常のメーカー名からの検索やキーワードからの検索機能はあります。特長的なのは、商品カテゴリーからの検索です。ドロップしながら、商品カテゴリーを絞り込んでいくアイコン表示があり、初めての方もわかりやすいのが特長です。
また、メーカーを横断しているサイトなので、例えば水栓金具のアイコンをクリックすると、次の画面に水栓金具を扱っているメーカーの一覧とカタログ一覧が表示されます。全てのメーカーまたは見たいメーカー名をクリックすると、該当のカタログだけが表示されます。お客様にわかりやすく、メーカーを横断して検索できることもメリットだと思います。
また、このメーカーがこの建材も扱っているのか等、気づきも得られるのではないかと。それも『カタラボ』の一つの特長だと思います。さらに、メーカー別検索では顕在化しにくいメーカーも顕在化されることもあると思います」。
『カタラボ』を利用する人は、利用者の設計事務所、施工者等と掲載メーカーの方です。どちらにもメリットがあると大前部長は言います。「利用者のメリットとしては、切り抜きツール等を使ってプレゼンボードを作成することができます。
また、URL連絡を使ってお客様とのカタログの共有化ができ、紙カタログが無くても同じ情報を見ることができます。カタラボは会員という制度がありませんので、どなたでも見られるということも特長です。詳細情報から各社のHPにリンクできるので、各社のHPへ入っていただいて、図面や取扱説明書、カタログの郵送等の依頼ページに飛ぶこともできます」。
その他には、豊富なメーカーと国内最大級のカタログ掲載量、最新のカタログがいち早く見られるということも魅力です。全メーカーの掲載フォーマットは統一されているので、見やすいということもメリットだといいます。「『カタラボ』を使用しなくても、利用者は各メーカーのHPにアクセスして情報を得ることもできると思いますが、メーカーによってデジタルカタログの操作が違う等のお悩みがあると思います。『カタラボ』はフォーマットを統一しているので、見やすく操作もしやすいと思います」。掲載メーカーのメリットとしては、「顧客との情報共有の向上や新たな顧客との出会いの機会も増えます。
また、自社HPへのリンク設定により自社HPへの誘導もできます」。さらにコスト面では、掲載にあたりサーバーの準備が不要なので、ローコストでカタログのデジタル化ができるというメリットも。「ご準備いただくのは、カタログのPDFデータとCSVデータ、掲載にあたっての指示(詳細情報の設定や切り抜きの可否等)だけなので、手続きも簡単です」。さらに、iCataという凸版印刷が開発した無料で利用できるアプリケーションを使って、カタラボサーバーに入ることも可能だといいます。
最後に、登録に掛かる費用についての説明がありました。
「費用は、入会金、年会費、制作費がかかります。大きな特長としては、中小企業様にご活用しやすいように料金設定を しており、年会費と入会金は中小企業以外のお客様の半額となります。『カタラボ』は社団法人ですので、なるべく安い価格設定をしているつもりです。まだカタログの電子化をされていないメーカーにおかれましては、ぜひ『カタラボ』をご活用いただきたいと思ってます」と、大前部長はアピールしました。