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株式会社相中組(愛媛県)

「人材こそすべて」を胸に
「誠実な仕事」を積み重ねる。

株式会社相中組(愛媛県)

代表取締役相中 春一

愛媛県伊予市に本社を構える相中組。木造建築を中心に戸建てから非住宅、リフォームまでを手がける建築会社である。営業エリアは、愛媛全県はもちろん高知県の西部にまで及び、毎年120棟ほどの建築を手がける。もともと愛媛県は森林が多く、県産材を使用する住宅には補助金を出すなど木造建築が盛んな土地柄でもある。
相中組の本社は瀬戸内海を望む海沿いにあり、本社の前には美しい海水浴場が広がる。そんな恵まれたロケーションのなか、夏は水上スキーなどマリンスポーツを楽しむという2代目社長・相中春一氏にお話を伺った。初代社長であり父でもある相中正臣氏の経営姿勢から、現在の相中組の経営戦略、さらには協力会社や職人への熱い思いと絆、そして、将来のビジョンと夢。時にユーモアを交えながら丁寧に語ってくれた言葉の端々に、相中組が標榜する「誠実な仕事」の一旦を垣間見ることができた。

初代社長が築いた人材の絆

相中組には、固い絆がある。社員同士はもちろんのこと、協力業者、職人との「分かち合う関係」に基づく絆だ。例えば、基礎、電気、水道、左官、クロス工事、タイル工事など約40社の協力業者によって構成される相友会。住宅建築に携わる大工たちによって構成される相親会。相中組はこうした業者会・職人会などを設け、親睦を深め、本音のコミュニケーションができる関係性を構築している。
「新年会、お花見会、お月見会など2ヶ月に一度はイベントを開催しています。夏に実施する相友会の地引網は協力業者さんのご家族やお客様なども参加し、300人ほどで網を引き上げます。こうした中から育まれる協力業者さんや大工さんとの信頼関係こそが、当社の大きな強みだと思っています。常々父は『人材こそがすべて』と話していました。私もその信念を受け継いでいます」
こう語るのは、相中組の代表取締役社長・相中春一氏。
相中社長の父・相中正臣氏が会社を創業したのは、昭和45年4月。愛媛県大洲市河辺町に生まれた正臣氏は中学卒業後、大工を目指して大阪の会社に就職する。しかし、そこでは定時制高校に通うことが叶わず、地元で工務店を営んでいた兄の会社に戻り工業高校の定時制に通いながら建築業の修業を積む。その後、兄の会社にプレハブ住宅の施工の話が持ち込まれた際、兄の「自分でやってみろ」との言葉に意を決して独立を果たす。正臣氏、24歳の時のことだ。独立に際しては、銀行からなかなか融資が受けられず、1週間毎日銀行に通い、支店長が「あなたの熱意に負けました」と7日目にようやく話を聞いてもらって融資を受けることができたという。
こうして船出した相中組だが、その後の歩みも決して順風満帆だったわけではない。西日本の中小ハウスメーカーからの仕事を請け負ったが、何度かハウスメーカーが倒産し、厳しい経営を強いられた。
その状況を打破すべく、正臣氏を中心に敢えて攻めの一手を講じ、社員をはじめ協力業者さんや職人さん一丸となってその都度乗り越えてきたのである。相友会や相親会で知り合った業者仲間や職人仲間の間で「あの会社と共に進んでいこう」と逆に絆が深まり、ピンチをチャンスに変えて前進してきたのである。正臣氏の「人材こそすべて」という信念はこうした中から培われたものだろう。
その後、相中組は全国展開の大手メーカーの仕事を請け負うようになるとともに、自社物件の仕事にも積極的に取り組みはじめる。昭和62年には相中組の営業部隊が独立する形で株式会社マミーハウスを設立して営業機能の強化を図った。現在は大手ハウスメーカーや地場ビルダーの物件と自社物件合わせて毎年120棟を手がけるまでに成長している。

大手ハウスメーカーでの得がたい経験

市立保育所。非住宅の木造建築への取り組みも積極的だ。

相中春一氏が2代目社長に就任したのは、平成27年8月のこと。もともと相中社長は高校教師を志望しており、家業を継ぐつもりはなかったという。
「小さい頃から取引先の倒産などを間近で見てきたので、大変な思いはしたくなかったのです。しかし、大学時代に若気の至りで心理学の先生と仲違いし、教員免許が取れなくなりました。そんな折、父が『会社は全部お前に譲りたい』と話してくれたことで、家業を継ごうと腹をくくりました。母親は商社などで社会経験を積んでから家業に入ったほうがいいという考えでしたが、父は『一から職人と一緒に学べ』と言いまして、卒業後すぐに相中組に入社しました。確かに、30歳になってこの会社に入っても、誰も相手にしてくれなかったでしょう」
相中組には親戚なども入社しており、また、職人の多くは相中社長の小さな頃からの顔なじみだった。最初こそ周りは腫れ物に触るような雰囲気だったそうだが、すぐに会社に溶け込み、相中社長は建築業を貪欲に学んでいく。幸いだったのは、入社半年ほどで木造建築で名高い大手ハウスメーカーの担当になったことだ。そのハウスメーカーとは元々取引していたが、たまたまある工務店が手を引いたことから、担当者の増員に迫られてそこを担当することになった。そこで、大手ハウスメーカーの現場管理や顧客対応などを学ぶことができたという。さらにその後、短期間ではあるが2×4工法のハウスメーカーも担当する。
「大手ハウスメーカーの仕事をこなしながら、毎年何棟かの自社物件の仕事を手がけてきました。日本を代表する木造建築メーカーでの経験は私の大きな財産になったと自負しています」

そして、社長に就任して現在で約4年。「社長になったからと言って劇的に仕事が変わったわけではありません。ただ、社員の相談事を受けたり、たまにではありますが、お客様からのご指摘を自分が受けるようになり、大変ではありますが、生の声を聞けてありがたく感じ社長を実感する瞬間でもあります」。そう笑いながら、現在は先頭に立って相中組を牽引する。

女性目線を生かした家づくりも、相中組ならでは。木へのこだわりは強く、内部にはふんだんに木材が使われている。

木造の良さを生かした非住宅を強化

相中組は鉄骨づくりなども手がけるが、あくまでメインは木造づくりだ。「木を扱うことを大切にしていきたいですし、木造こそが当社の強みです。愛媛県は森林も多く、県産材にもこだわっています。県から補助金も出ますし、お客様にも『柱材プレゼント』などを行っています」
戸建てに関しては「誠実な仕事」を標榜するとともに、新たな住宅ニーズへも柔軟に対応している。例えば、家に一番長くいる奥様が動きやすい動線を持った家は、相中組が建てる住宅の特徴のひとつだ。あるいは、ペットと住める木造住宅。床材や壁紙などを犬や猫にとって暮らしやすい材質にした住宅で、試験的に建売で販売。好評だったことから、今後も展開を予定しているという。また、減築による戸建てやリフォームなどにも積極的にアプローチしており、地域の住宅ニーズに応えようとする姿勢が際立つ。
さらに相中組は各種施設などの非住宅建築にも力を入れて取り組んでいる。
「愛媛県は高齢化が進んでおり、個人住宅や公共建築は大きな市場が望めません。ですから、我々は非住宅の建築に活路を見い出したいと考えています。例えば、木造建築の良さを生かした老人福祉施設や幼稚園などですね。特に老人福祉施設は数が足りず入居待ちの状態となっていますから、高い社会的ニーズがあります。現在は専従の営業担当を設けて営業活動に注力しており、まずはしっかりした基盤づくりに取り組んでいます」
すでに福祉介護施設やグループホーム、高齢者向け住宅、デイサービスセンターなど数多くの実績を持っている。今後は相中組の「誠実な仕事」を通して、木のぬくもりを感じることのできる住む人に優しい高齢者福祉施設などが数多く生み出されていくことになるだろう。

業者会(相友会)による地引き網。業者とその家族、お客様など300人で地引き網を楽しむ。

地引き網でのひとこま。家族ぐるみで親睦を図るイベントから、深い絆が生まれていく。

若い世代の社員に愛される会社に

最後に相中社長に今後の夢を聞いた。「次の代へとこの会社をつなげていくことでしょうか。父をサポートされていた右腕の方たちの息子さんなどが入社して、今は私をサポートしてくれています。次はその方々の息子さんが入社してくれるような会社にしたいと思っています。そのためにも、若い世代が夢を持てる会社にする必要があると考えています」
また、相中社長は若い世代の育成にも強い意欲を見せる。自身が父という絶対的な社長のもとで働いてきた経験を生かして、下の世代が成長しやすい環境づくりにも心を砕く。「上に反発する」経験をしてきただけに、若い世代の反発する気持ちが理解でき、そうした視点から、若い社員の育成に取り組みたいという。実際、採用活動にも熱心で、来年度は1名の新卒社員を迎え入れる。今後は建築系の学科だけではなく、様々な学科に採用の枠を広げる予定だ。そのためにも、若い人にとって魅力ある会社づくりに取り組みたいと語る。
跡継ぎに関しての質問には、相好を崩してこう答えてくれた。
「大学生の長男がいるのですが、彼にこの会社をどうやって継がせようか思案中です。何か彼の心に響く名文句があればいいのですが(笑)」

ピカイチ社員

住宅事業部 係長山下眞徳

一日の仕事の流れは?

出社するとまず若手社員に当日の作業について指示を出します。その後、打ち合わせをしたり会議に出席し、それから現場に向かいます。新築戸建て住宅の現場監督として常に10棟ほどを担当。ほとんどが大手ハウスメーカーさんからの仕事で、エリアは松山市近辺が多いですね。現場から会社に戻ると、予算を組んだり、支払いや請求の処理を行ったり、材料の発注を行います。

心がけていることは?

段取りを一つ間違えると関係する全業者に迷惑をかけますから、次はどの業者に何をと、1棟1棟見落としがないように常に頭の中で考えています。また台風が近づいたら若手に休日出勤させても足場シートをめくるなど、近隣に迷惑をかけないよう配慮しています。それから若手社員とコミュニケーションを図ることも大切にしています。安全でスムーズに仕事を進めるには、お互いの信頼関係が何より大事なので、休憩時間にはできるだけ会話を交わし、親交を深めるように心がけています。

休日の過ごし方は?

矢沢永吉さんの大ファンで家中グッズだらけ。コンサートにもよく行きますね。また、仲間と結成したソフトボールチームで20年ほど活動。今では息子も所属し、一緒に月2回ほど試合に出場しています。「仕事に一生懸命、遊びに一生懸命」がモットーです。

今後の目標は?

若い頃は他の仕事もいくつか経験しましたが、今の仕事が一番自分に合っていると思いますし、大きなやりがいを感じています。これからさらに仕事量を増やし売上を伸ばして、もっと大きな会社にしたいですね。そのためにも若い人が入りたいと思うような会社づくりに努めていきます。父も次男も勤務している身内の会社なので、社長の右腕となれるよう今後一層頑張りたいです。

株式会社相中組のこだわりPOINT

信頼できる職人、協力会社と一致協力して
お客様にご満足いただける家づくりを

社長のひとこと

木造は当社の強みです。
木造の良さにこだわった非住宅を手がけていきます。

会社情報

会社概要

社名 株式会社相中組
代表取締役社長 相中 春一
本社 〒799-3111 愛媛県伊予市下吾川2045番地1
電話 089-983-125
FAX 089-983-1081
ホームページ https://ainaka.jp/

会社沿革

1970年 松山市北斎院町に個人相中組を創設(代表者 相中正臣)
1978年 伊予市下吾川に工事作業場、事務所を新築移転
1983年 今治市近見に今治出張所開設
1990年 株式会社相中組へ組織変更
1993年 西条市飯岡に西条営業所開設
1995年 伊予市下吾川に新社屋完成
2015年 代表者交代(代表者 相中春一)

事業内容

各種建築(戸建て住宅・集合住宅・各種施設等・リフォーム)の設計・施工

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