日本木造住宅産業協会

(一社)日本木造住宅産業協会(略称/木住協)は、木造軸組工法住宅等の普及と健全な発展に寄与することを目的とした法人です。

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頑張る会員企業訪問記

日本の気候風土には木造住宅

日本には四季があります。また高温多湿です。そんな日本の気候風土に一番合うのは木造軸組工法住宅。
素材である「木」の特性から、調湿性や吸音性に優れ、地球環境や人の健康にもやさしいのが最大の特徴です。
そこで、木住協の機関誌「木芽」に掲載している頑張る会員企業訪問記を紹介します。

異業種からの参入で生まれた『正直に王道を行く』経営(株式会社はなおか)

代表取締役:花岡 秀芳 氏

株式会社はなおか創業の経緯は、住宅業界でも異例のものといえるだろう。徳島県で代々続く商人の家に生まれた花岡社長は、家業であったスーパーマーケットの経営を継ぎ、その後、知人の紹介を受け、上水処理システムの販売代理店を起業。さらには、それまで全く関連のなかった異業種である住宅業界に参入し、ビルダーネットワーク等に参加することもなく、全く独自のやり方で、まさにゼロからのスタートを切ったのである。

1997年、消費税は5%に増税され、住宅業界は構造不況の暗闇にさしかかろうという最中のことだ。しかし同社は、創業10年足らずでなんと県下で着工棟数ナンバーワンの注文住宅企業に上り詰めた。『新参者』にしては、あまりに大きな成功事例である。

その成功の秘訣は、徳島の地に400年にわたり続く地方商人の血と、異業種からの参入だからこそ見出すことのできた同社の経営哲学。その真髄を追う。

住宅業界に感じた勝算

花岡社長は株式会社はなおかの創業を『第二創業』と位置付けている。この第二創業に至る経緯は、同社の揺るぎない経営理念の核となっていると言えるだろう。 若き日の花岡氏は、家業であるスーパーマーケット経営を継ぎ、家族と従業員全員で懸命に働いていた。しかし、1987年ごろには閉店を決意し、事業縮小を図ることに。

コンビニエンスストアや大型商業施設が台頭する時代に、長年地元で愛されてきた地域一番のスーパーも流通の波に取り残され、経営難に陥った。2年以上も家族の給料は確保できず、それでも早朝から深夜まで奔走する日々が続いた。

「体力的にも精神的にも本当に大変でした。あのころの苦しさに比べると、住宅業界でのつらいことにはまだまだ耐えられますよ。」と、花岡社長は当時を振り返る。
その後、水処理システムの販売代理店を起業。着実に業績を伸ばしていくが、起業後6年経った頃には、さらなる飛躍をめざし『第二の起業』を目指すようになる。

スーパーマーケットを閉店した後も花岡家の信用と人脈は途絶えておらず、起業に際しては大手企業やメーカーなどの下請け業を知人から勧められた。
しかし、やはり下請や代理店ではなく、自分の力量で自由に道を切り拓くことのできる仕事がやりたいという想いが強かった。
そんな中で思い立ったのが、昔から興味のあった住宅業界。なんのツテやコネもない業界だが、花岡社長は当初から『勝算』を感じていたという。

「住宅業界での起業を思い立ってから、身の周りの人を通じて様々な現場に足を運び、無償で手伝いをしながら住宅について勉強させてもらっていました。そんな中で、業界の悪習を見聞きすることも…。クレーム対応の仕方やお客様への誠意のない仕事の仕方を見るたびに、自分がいままで学び、信じてきた“正直な商売”をしてさえいれば、絶対に成功をつかめる業界だと確信するようになったんです。」

この瞬間から『正直に王道を行く』という花岡社長の常々心に刻んできたその言葉が、新たに起業する会社の経営理念に据えられたのである。

はなおか流の『王道』

一部の住宅業界で横行していた悪習を目の当たりにして、花岡社長は怒りを感じずにはいられなかった。
以前のスーパーマーケット時代には1円単位の価格競争をしながら、日々低コストでお客様に選ばれる商品を届けることに心血を注いでいたのに、一生に一度の買い物と言われる高価で重要な買い物である住宅において、これほどまで誠意のない商売をしているとは…。

しかし、この時感じた怒りや驚きが、株式会社はなおかの起業の原点であり、原動力となったのである。
『正直に王道を行く』―同社の企業理念として掲げられるこの言葉は、今日までぶれることなく社長以下、従業員はもちろん、協力関係各社の一人一人にまで根付いている。
例えば、価格表示ひとつみても、『正直さ』を貫こうとするはなおかの姿勢が垣間見られる。

会社設立当初は、一般的に住宅業界では本体価格のみを表示していたため、実際に建てたい家をお客様が建てる時には諸経費やカーテン・食器棚などの費用が加算され、消費者目線で考えれば予想以上の価格になるのが常であった。しかし、はなおかの場合は本体価格にその他諸経費などの費用を含んだ実質コストを完成価格として提示する。それでいて、選択する楽しみを味わっていただけるよう設備部材にできる限りのバリエーションを用意し、その上で業界の常識を覆す利益率を抑えた価格を設定した。

もちろん、正直な価格にこだわるだけでなく住宅そのものは、その価格以上の価値を持つこだわりの商品である。可能な限りの高性能と高級感を備え、お客様のニーズを満たす住まいを提案し続ける。つまり、手間暇かけて創り上げる誠意ある家づくりを、正直な価格で提供すること。決して、容易で単に効率的ではない方法だが、それがはなおか流の『王道』なのである。

選ばれる魅力

『警戒心の強い県民性』と言われる徳島県で、創業直後から株式会社はなおかの高評価は口コミで広がった。『新規参入の素人集団』と社長自身が評する当時の同社が、『警戒心』を上回る魅力を発揮し、心をつかむために、花岡社長はいくつかの戦略を実践した。
そして、そこには常に『親切に、丁寧に、きっちりと』という想いが込められていた。ちなみにこれは、同社の社訓。
はなおか流の『王道』を実践するための行動指針と言えるだろう。

例えば、経営コンサルタントにターゲットを絞り込むよう助言を受けたが、同社のターゲットは『住宅購入を考えるすべての人』。
助言に反する形となったが、その理由は、商圏を狭めるリスクを避けるためと、年齢性別を問わずどんな相手にも、『親切に、丁寧に、きっちりと』という同社の考えに反したという点が大きい。

この敢えて絞らないターゲットに向けて、前述の完成価格の提示や、飾らない正直な内容をしたため、A2大判で意外性を狙った広告。総合住宅公園ではなく、自社購入地に建築し、公開後の販売や街づくりまで視野に入れたモデルハウスと、『素人集団』だからできる、業界常識にとらわれないお客様目線に立った戦略を打ち出し、心をつかむことに成功したのである。

人材を人財にするチカラ

『親切に、丁寧に、きっちりと』―社訓に込められたその想いは、単に営業活動上の心構えではない。時には、お客様に対してと同等以上の思いやりとなって従業員や協力関係者に向けられる。「ある時、長い付き合いの棟梁さんからケガをして仕事ができなくなるかもしれないとの相談を受けました。その時に、大工ができなくなっても働けるようにするから心配するなと話したんです。」同社ではそれ以来、お抱えの大工さんには引退後も活躍してもらえるよう様々な仕事を用意しているという。

また、少しでも後継者育成に貢献できればと、大工技術者を新入社員として採用し、大切に育成している。もちろん、他職種の社員に対しても出会ったからには、誠意をもって育てることを使命とし、ここでも『親切に、丁寧に、きっちりと』の精神で向き合う。その結果、将来も安心して働ける環境のある大工陣が丁寧な仕事をし、大切に育て上げた社員が、誠心誠意お客様に尽くし、同社の理念に沿った家づくりが成され、自然と評価を高める。

従業員数が増えるにつれ経営理念の徹底は難しくなるが、これが同社の生命線なのである。シンプルだが揺らぐことのない経営理念を浸透させ、人材を人財に育てることで、今後もますます『はなおからしさ』を活かしたビジネスを展開していきたいと、花岡社長は最後に語ってくれた。

※協会機関誌「木芽」2015年新春号(Vol.154)より転載

ピカイチ社員

設計課 課長 上浦 聡仁 氏

設計課 課長 上浦 聡仁 氏Q.仕事内容は?
「個人としては主に、建築に関する様々な申請や構造関係の設計を担当しています。その他には、設計チームのリーダーとして、チーム全体のまとめ役を務めています。当社では構造設計を男性陣、意匠設計を女性陣が主に担当しているので、双方のチームワークも重要になります。チーム全体でバランスをとりながらお客様のご要望にお応えできるよう心がけています。」

Q.仕事でやりがいを感じる場面は?
『はなおかで建ててよかった』とお客様に言われた時に、当社の丁寧な仕事が認められたと感じて嬉しくなります。前職のハウスメーカーでは、ある程度決められた規格の中での家づくりで、そこに限界を感じてもいましたが、当社では本当の意味での注文住宅がつくれるのでやりがいを感じています。」

Q.今後の目標は?
「今後も設計チームをうまくまとめていきながら、お客様にとって魅力のある新しい商品を自分達主導で生み出していけるようなチームになれればと考えています。」

はなおかのこだわりPOINT

お客様に感動を届ける家づくりを

社長のひとこと

「当社では常に、お客様が求める住宅・サービス・価値とは何かを徹底的に追究しています。
さらに一歩先を見据えて進化する気持ちを会社全体で持ち続け、真の意味でお客様目線に立ったライフスタイルの創造を目指します。住まいづくりでお客様に感動をお届けし、ご満足いただくために、一歩も引かず取り組んでまいります。」

会社概要

社名

株式会社 はなおか

代表取締役

花岡 秀芳

本社

徳島県板野郡北島町鯛浜字西ノ須162-9

電話

(088)698-1114

FAX

(088)698-8881

会社沿革

平成元年7月1日

創業

平成9年6月

自社ブランド「ジャストホームシリーズ」で本格的に住宅業界に参入。以降、自社開発のモデルハウスを次々にオープン。
平成27年夏、平屋モデルハウスオープン予定。

平成19年

スタンダード&プアーズSME格付け四国初取得。以来、毎年取得し、「a」(シングルエー)は平成26年で6年連続7度目。

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