日本木造住宅産業協会

(一社)日本木造住宅産業協会(略称/木住協)は、木造軸組工法住宅等の普及と健全な発展に寄与することを目的とした法人です。

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住まいの情報

Part20:木造住宅は疲れにくい!?

疲労感についての円グラフ最近、「何となくだるい、疲れた」という言葉を口にしている事はありませんか?その原因は働き過ぎ?運動不足? いろいろな要因が複合していることとは思いますが、もしかしたら、生活環境に木があると、そんな口癖が減るかもしれません。

今回は、平成5年に財団法人日本住宅・木材技術センターで行われたアンケート調査結果から、学校で一日の大半を過ごす子どもたちや教師が、コンクリートの校舎よりも木造校舎の方が疲労感が少ないということが分かったことを紹介しましょう。

まずは、子どもの「眠気」「だるさ」及び「注意散漫」についてです。図1と2の授業中の子どもの疲労度のアンケート調査結果*1を見てみましょう。いずれの症状も木造校舎の方が低い値を示しています。同じく、図3の教師の蓄積披露の状況のアンケート結果を見ると、気力の減退や不安兆候など、精神的な疲れが木造校舎の方がないことがわかるでしょう。

教師の蓄積披露と生徒欠席状況のデータ子どもにとっても、教師にとっても木造校舎の方がストレスがないことが見て取れます。次に、図4の欠席状況の様子を見てみましょう。病気欠席者数、不登校児童数、学級閉鎖数ともに、木造校舎の方が少ないことが見て取れます*2。

最後に、保健室の利用についてのアンケートがあります。保健室に行く理由を、頭痛や腹痛、怪我などによる利用と、相談事の利用、「具体的な理由はないが教室にいたくないので保健室に来てしまう」というあいまいな理由の3つの状況に分け、木造校舎とコンクリートの校舎との利用頻度に違いがあるのか調査しています。

その結果が図5です。頭痛や腹痛、怪我などによる利用は、コンクリートの校舎よりも木造校舎の方の利用割合が低いことがわかりました。
保健室の利用状況データ また、相談事やあいまいな理由による利用は、両校舎共に利用率は低いのですが、コンクリートの校舎では、利用率0%という学校は少ないことが分かり、木造校舎の場合、約半数の学校で利用者はなく、グラフのような結果となっています。

このように、精神的、感覚的な快適感と、校舎の種類には何らかの関連性があるのではないかと注目されているところです。事実、このアンケート結果からは、木造校舎の方に軍配が上がっています。同じ調査では、コンクリート校舎の内装に木を多用した時にも、コンクリートの校舎よりはストレスが軽減されることがわかったそうです。まだまだ、原因はあきらかにされておらず、断言はできませんが、木には不思議な癒しの力が備わっているのではないでしょうか。

*1このアンケートでは、授業中の子どもの様子を教師に聞くという手法を用い、木造校舎86校(教師数545人)、コンクリートの校舎187校(教師数1,110人)に聞いています。

*2各欠席者数を調査した全児童数で除して単位児童数当たりの数値に換算した値です。

参考文献

木造校舎の教育環境 - 校舎建築材料が子ども・教師・教育活動に及ぼす影響 -

編集代表 橘田紘洋 財団法人 日本住宅・木材技術センター

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