日本木造住宅産業協会

(一社)日本木造住宅産業協会(略称/木住協)は、木造軸組工法住宅等の普及と健全な発展に寄与することを目的とした法人です。

お問い合せ
  • 文字の大きさ
  • 標準
  • 拡大
Menu

住まいの情報

Part16:木造軸組住宅は第二の森

林“日本の木を伐るのは環境に悪い”と思っていませんか?

木は、二酸化炭素を吸って酸素を出し、炭素を蓄えて生長していきます。このため、先進諸国で地球温暖化対策に取り組むことを決めた京都議定書では、温室効果ガスの削減目標として、2008年から2012年まで(第1約束期間)の排出量を、基準年である1990年の水準と比べて6%削減することを約束しています。そのうちの3.8%が森林の炭酸ガス吸収分として割当が認められました。

“やっぱり、木を伐ると環境に悪いんじゃないか?”という声が聞こえてきそうですが、早まってはいけません。二酸化炭素を吸収しなくなる木もあるのです。

そもそも、木は二酸化炭素と水を原料に、光合成し炭素を糖分にして蓄えることによって幹が太っていき、酸素を放出します。だから、生長期の木は、より多くの二酸化炭素を吸い酸素を出します。しかし、生長が止まった木は、あまり炭素を蓄えず二酸化炭素をそのまま出すようになります。それを若木に植え替えることによって、二酸化炭素をより多く酸素に替える森ができます。

森林の伐採について“自然に淘汰させる方がいいんじゃないの?”というお考えの方もいらっしゃるでしょう。しかし、日本の森林は、すでに自然の姿ではありません。人間の手を入れることを前提とした森となっているため、自然にまかせると、水害など思わぬ災害をひきおこします。

そこで木造軸組住宅が救世主として現れます。生長の止まった木を使用して住宅にします。そして、住宅として木材の第二の人生がはじまる時、住宅の棟数だけの炭素が固定されていることになります。住宅で木材が使用されている限り、二酸化炭素を放出するのを防いでいるわけです。そして、住宅に使った分だけ若木を植えれば、地球上の二酸化炭素が減って、炭素が蓄えられ、酸素が増えるという循環ができます。

次に木造軸組住宅がその役目を終え解体される時、ある材は引き続き使われ、ある材はチップになってボードや紙などに生まれ変わり、そしてある材は石油などの代わりに燃料になったりします。ついに燃やされて二酸化炭素に戻り、その二酸化炭素がまた若木に吸収されていきます。

“炭素として閉じこめている時間を延ばして大気中の二酸化炭素の量を減らすんだ!”とひらめきましたか?その通りです。だから、住宅設計の計画の時にはなるべく住宅の寿命が長くなるように注意をして、建てた後には、住まい方に注意しメンテナンスをしていくことが地球環境保全に寄与することになります。木造軸組住宅は第二の森。人が森林を愛(いつく)しむように、すまいも愛しんでください。

ページのトップに戻る