日本木造住宅産業協会

(一社)日本木造住宅産業協会(略称/木住協)は、木造軸組工法住宅等の普及と健全な発展に寄与することを目的とした法人です。

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Part13:光の反射を調節する

紫外線は、肌に悪影響を与えるのはもちろん、目を疲れさせることは、皆さんよくご存知のことと思います。木は、その悪い紫外線を吸収し反射させにくい素材です。紫外線とは、波長が可視光線である紫色の波長(400~440nm)よりも外側にある波長で、かつX線より長い電磁波をいいます。つまり、380nm以下、X線以上の波長が紫外線です。

波長ごとの反射率図をご覧下さい。コンクリート、アルミニウム、木材の波長毎の反射率を見ると、380nm以下の紫外線の反射率が一番低いのが木材だという事が分かります。また、700nmを超える赤外線はコンクリート、アルミニウムよりも反射率が高くなっています。木のそばでは、赤外線が効率よく反射されると言えます。夏は、お肌に悪い紫外線を吸収し、冬は赤外線を効率よく反射させるので、夏も冬も、木のそばにいれば安心ですね。

また、木はまぶしさを軽減する素材です。たとえば、日差しの強い日に、グラウンドやコンクリート面、雪面などに目を向けていられない場合がありますが、同じ場所でそれらの代わりに木材が張られていた場合は、光が柔らかくなるのを感じると思います。

これは、木材表面の拡散反射はもちろんの事、光が木材の細胞内で拡散反射するという特徴を持つためだと言われています。まず、木材の表面で光が反射するのですが、光が通り抜けて内部の細胞層で光が反射します。この層内部の反射は、私たちの目に見えない微細な細胞レベルの凹凸によって光を拡散させており、これが、ほどよい光沢を生むのです。ちなみに、私たちが偽物の木と本物の木を見破るのもこの特性を無意識に目が感じ取っているからです。

木目の方向によっても反射の特性が少し違い、斜め上からの光の場合、横下見板張りの方が光をよく散乱させ、竪板張りの方が光の反射に方向性が生まれます。同じ事が床に板を張る場合にも言えます。「紫外線をカットしたい」とか「屋内に光を届かせたい」、「光の反射を防ぎたい」など、様々な要求があるでしょう。木を用いる場所や張り方向に、木の持つ光を調節する特性を応用してみてはいかがですか。

参考文献

「木質環境の科学」山田正 編 海青社 1987年

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